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皆さんウイスキーはお好きですか?
近年、日本のウイスキーは世界で人気を集めており、日本でも2009年ごろからのハイボールブームや、2015年のニッカ創業者をモデルにしたNHK朝の連続小説「マッサン」ブームも記憶に新しいところです。
ウイスキーは世界中で愛飲されていますが、各国各地域の風土から生まれる多彩な味わいには、とても奥深いものがあります。
そんなウイスキーの世界に興味を持ち始めた方へ「ウイスキーを学べる」おすすめ入門本をご紹介します。
- 1. ウイスキーとは?
- 2. ウイスキーをこれから学びたい人へのおすすめ入門本選
- 2.1. ウイスキーは楽しい! 単行本(ソフトカバー) – 2017/12/1 ミカエル・ギド (著), 河 清美 (翻訳)
- 2.2. 改訂版ウイスキー&シングルモルト完全ガイド 単行本 – 2018/10/17 PAMPERO (著)
- 2.3. ウイスキー完全バイブル 単行本(ソフトカバー) – 2015/11/10 土屋 守 (監修)
- 2.4. 知識ゼロからのシングル・モルト&ウイスキー入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ) – 2004/10/1 古谷 三敏
- 2.5. 大人が愉しむウイスキー入門 (ちくま新書) – 2019/1/8 輿水 精一 (著)
- 2.6. もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫) 文庫 – 2002/10/30 村上 春樹 (著)
- 3. さいごに。ウイスキーの世界へようこそ!
ウイスキーとは?
穀類を原料として、糖化、発酵の後に蒸溜をおこない、木製の樽で貯蔵熟成させてできるお酒のことをいいます。
簡単にいうと「(ホップなし)ビールを蒸留したものがウイスキー」です。
お酒の種類についてざっくりと知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
【大人のたしなみ – お酒を学ぶ】001 お酒にはどんな種類があるの? – 製造方法と酒税法による酒類の分類をご紹介します! –
ウイスキーをこれから学びたい人へのおすすめ入門本選
前提として、これからご紹介する本は、どれを選んでも基本的なウイスキーの知識は得られます。
あとは各々のお好みでピン!と来るものを選択してくださいね。
ウイスキーは楽しい! 単行本(ソフトカバー) – 2017/12/1 ミカエル・ギド (著), 河 清美 (翻訳)
フランスでベストセラーになったウイスキーの実用本。各国で翻訳出版されています。
全編に渡るイラスト主体の解説がとても分かりやすいです。
写真や詳細な銘柄紹介はありませんが、ウイスキーの製造方法から選び方、テイスティング方法や料理の合わせ方など、ウイスキーを楽しむための基礎知識は十二分に詰まっています。
発行元 :PIE International
- 文章を読まずとも視覚的に頭に入ってくる(文章量が多いものを咀嚼しながら読むのは苦手・・・という方におすすめ!)
- イラストがオシャレでかわいい(イラスト見てるだけで楽しい)
- 写真なし&ウイスキーの銘柄情報は少量です
- 大きいので持ち歩きよりもお家での読書をおすすめします
追記:2021年版が本国で出版されるようです。邦訳出版が待ち遠しいですね。
https://www.instagram.com/p/CUrte_6AsTU/?utm_source=ig_web_copy_link
改訂版ウイスキー&シングルモルト完全ガイド 単行本 – 2018/10/17 PAMPERO (著)
ウイスキーに関する基礎的情報がコンパクトにまとまっております。深すぎず広すぎず、でも必要な情報は網羅されている内容で、初学者は適度な情報量で入門書としてはピッタリです。
世界5大ウイスキーの地域の特色と銘柄がカタログ形式で100本以上紹介されており、
また、シングルモルトを巡る旅と題して5か所の蒸留所を訪問したコラムやUKパブの紹介などもあります。もちろん製造方法やウイスキーの歴史、分類など、基本的な情報もしっかりと掲載されております。
発行元:池田書店
- コンパクトな表現+綺麗な写真で全体的にすっきりとした印象(情報の波に飲まれやすい初学者には分かりやすい)
- スコットランドだけではなく、各地域の代表的なものを含む銘柄情報が数多く載っている(ボトル選定の参考になる)
- 薄めの参考書ぐらいの大きさなので、持ち運びは軽めです
ウイスキー完全バイブル 単行本(ソフトカバー) – 2015/11/10 土屋 守 (監修)
ウイスキー評論家の第一人者、土屋守さんの著書です。
ウイスキーの歴史から製法、代表的な銘柄紹介、様々なウイスキートリビアまで、豊富な写真と図解で詳しく解説されています。これから学びたい人から更に知識を深めたい人まで、この1冊で十分な情報量です。手元において場面に応じて参考書として使うのもおすすめです。
出版元:ナツメ社
- 何と言ってもウイスキー業界ではとても著名な土屋さんの監修本
- ジャパニーズウイスキーも詳しい
- 出版年度が少し前なので情報が更新された改定版が望まれるところ
- こちらも薄めの参考書ぐらいの大きさなので、持ち運びは軽めです
知識ゼロからのシングル・モルト&ウイスキー入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ) – 2004/10/1 古谷 三敏
漫画家 古谷三敏(フルヤミツトシ)さんの著書です。
酒うんちくと人生模様を描いた作品『BARレモン・ハート』(現在も漫画アクションで連載中)の登場人物が、歴史や製法等ウイスキーの基礎知識を交えて、代表的な銘柄を紹介していきます。
実際にバーのマスターが話しているような解説ぶりで、差し込まれている漫画やイラストと相まって漫画コラムのように飽きずに読めます。
出版年度が前ですが、今人気の代表的な銘柄はほぼ網羅されています。
出版元:幻冬舎
- 漫画コラム的に読める(装丁も週刊マンガやムックっぽいので持ち運びにもよし)
- 興味があれば、漫画や映像化されたドラマなど横展開するとさらに世界が広がる
- 写真なし&全編モノクロイラスト(ボトルも実写イラストです)
- 情報量は基礎知識も銘柄情報も十分だが、出版年度が前なので、情報が最新ではない可能性があり(ご注意を)
大人が愉しむウイスキー入門 (ちくま新書) – 2019/1/8 輿水 精一 (著)
サントリーで長年チーフブレンダーとして務めた輿水精一さんが書かれたウイスキー入門本。
ウイスキーの魅力や特性、製造方法から楽しみ方、日本における歴史など、
基本的な知識とともに、近年の激変したウイスキーを取り巻く最新事情や、筆者の職人魂を感じるものづくり哲学まで、
熱き想いが伝わってくる語り口でウイスキーの魅力を余すことなく語りつくしています。
発行元:筑摩書房
- 作り手ご本人なので、語り口が熱い(読み物としても楽しめる)
- 日本におけるウイスキー製造の成り立ちがよく分かる(ジャパニーズウイスキーの周辺知識に強くなりたい人におすすめ)
- 新書なので図は少々、文字多め
- 新書なので持ち運びには最軽量クラス
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫) 文庫 – 2002/10/30 村上 春樹 (著)
作家の村上春樹さんが、スコットランドのアイラ島とアイルランドを、ウイスキーをテーマに訪れた紀行本。
旅先で味わったウイスキーの風味とそこで知り合ったウイスキーにまつわる人々が村上節で描かれています。
ウイスキーの奥深さは、その作られている土地の気候や風土が密接に関わっています。スコッチウイスキーの世界を楽しむに当たって、まずはその土地の空気を味わってみてはいかがでしょうか。
発行元:新潮社
読んだあとで(もし仮にあなたが一滴もアルコールを飲めなかったとしても)、
「ああ、そうだな、一人でどこか遠くに行って、その土地のおいしいウイスキーを飲んでみたいな」という気持ちになっていただけたらとしたら、
筆者としてはすごく嬉しい。– 本書 前書きより
- ウイスキーの知識を得ながら紀行本が楽しめます
- スコットランド・アイルランドへ行く予定がある方、事前に読むとさらに旅が楽しめます
- 文庫本なので持ち運びには最強ウイスキーの世界は奥深い
さいごに。ウイスキーの世界へようこそ!
入門本を読むだけでも、ウイスキーの奥深さを感じることができると思います。
ぜひ手に取ってみてくださいね。