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Googleタグマネージャー(以下GTM)を使い始めるといつかは遭遇する「非インタラクションヒット」。
聞き慣れない単語ですが、どんなものでどう設定をすればいいのかを解説します。
非インタラクションヒットとは
GTMでGoogleアナリティクス(以下GA)のタグ設定をするときに出てくる概念で非インタラクションヒットというものがあります。
タグ設定のトラッキングタイプをイベントと選択するとプルダウンの項目で出てきます。
この設定を真にするか偽にするか、いつもわからなくなる人も多いのではないでしょうか。
非インタラクションヒットは直帰率の計算に関わってくるため、設定を間違えるとGA上で直帰率が極端に下がってしまいます。
データ分析でミスが起きてしまうため、間違えないように正しく設定しましょう。
ここでいうGAとはユニバーサルアナリティクス(UA)のことであり、GA4ではないのでご注意ください。
UAをメインに利用されている人向けの記事となります。
イベントトラッキング自体はGAで細かくデータ分析したい場合にはマストな機能なのでマーケター、エンジニアなど利用している人も多いと思います。
非インタラクションヒットとはどのようなものなのでしょうか。検索して調べてみます。
「非インタラクション」のパラメータとは、イベントヒットを送信するメソッドに渡される、オプションのブール値パラメータのことです。このパラメータを使用すると、イベント測定も設定されているサイト上のページの直帰率の定義方法を指定できます。
Google公式を読んでみましたがよくわかりませんね。メソッドやブール値など技術者向けな文章が小難しい印象です。
単語を分けて理解してみます。
インタラクションヒット
ユーザーがサイトの1ページ目にアクセスして、次のページに遷移せずにそのまま離脱してしまった場合、GAでは直帰としてカウントします。
確かにそのとおりなのですが、この直帰というものは一口に語れるものではありません。
「アクセスしてろくにコンテンツを見ずに離脱する」のも直帰ですし、「文章を時間をかけて熟読したあとに埋め込まれたYouTubeを視聴してから離脱する」のも直帰です。
両者は同じ直帰ですが、コンテンツへの関心の度合いが全く異なるものです。
とくに後者の熟読や動画視聴など、ユーザーが関心を持ったとされるアクションのことを「インタラクションヒット」と呼びます。
非インタラクションヒット
インタラクションヒットの説明は前述のとおりです。
非インタラクションヒットは頭に「非」がついているので否定となります。
要するに「インタラクションヒットではない」ということです。
「ユーザーが関心を持ったアクションではない」と置き換えるとわかりやすいかもしれません。
非インタラクションヒットの「偽」と「真」について
プルダウンの選択肢では偽と真とその他変数が存在しています。
基本的に使うのは偽か真かどちらかです。
デフォルト値は偽になっています。
これのややこしいところが、非インタラクションヒットで偽を選択するとき、「非」に対して「偽」になるので否定の否定みたいな文脈になってしまうことです。
マイナスとマイナスがプラスになるようなイメージです。
これを文章化してみます。
■偽の場合
非インタラクションヒット
↓
インタラクションヒットではない
↓
ユーザーが関心を持ったアクションではない
↓
偽(いいえ)
↓
ユーザーが関心を持ったアクションである
↓
よって直帰にするべきではない
=非インタラクションヒット「偽」→直帰としてカウントしない
■真の場合
非インタラクションヒット
↓
インタラクションヒットではない
↓
ユーザーが関心を持ったアクションではない
↓
真(はい)
↓
ユーザーが関心を持ったアクションではない
↓
よって直帰にするべきである
=非インタラクションヒット「真」→直帰としてカウントする
なかなか頭に入ってきません。
考え方は理解できたと思いますのでもう答えを覚えてしまいましょう。
「偽」→直帰としてカウントしない
「真」→直帰としてカウントする
以上です。これを繰り返し唱えて頭に叩き込めば良いでしょう。
非インタラクションヒットはどちらに設定するべきか
これに関しては明確に答えが用意されているわけではないのでご自身で判断して定義する必要があります。
例えばページ下部までスクロールしたら直帰としないのか、動画再生して離脱したものは直帰とするのかなどじっくり考えてみてください。
おわりに
概念がなかなかややこしい非インタラクションヒットですが、GTMでイベント設定を数多くこなしていくうちに徐々に覚えていくと思います。
日頃からGTMに触れる機会を増やしていきましょう。