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シングルモルトウイスキーの中でも常にトップクラスの人気を誇るアードベッグ。
スモーキーなシングルモルトウイスキーと言えばアードベッグを挙げる方も多いのではないでしょうか。
今回は日本国内でも愛好家の多い「アードベッグ」をご紹介します。
アードベッグとは
アードベッグは、1815年にスコットランドのアイラ島南部で設立されたアードベッグ蒸溜所でつくられているシングルモルトウイスキーです。
なかでも定番のアードベッグ10年は、ピート・スモーキーさとフルーティーな甘さのバランスが良く不動の人気を得ています。
また、日本でも有名なブレンデッドウイスキー「バランタイン」のキーモルトとしてアードベッグが使用されているのも知られています。
アードベッグは日本国内でも非常に人気があり、愛好家の多いシングルモルトウイスキーとなっています。
熱狂的なファンが多く、愛好家は「アードベギャン」と呼ばれています。
ちなみに2022年7月現在、輸送費などの高騰により価格が値上がりしています。アードベッグ10年は6,000円〜8,000円くらいが相場のようです。
従来と価格が異なっておりますので購入する際はご注意ください。
アードベッグ蒸溜所について
アードベッグ蒸溜所があるアイラ島は、スコッドランド海岸から27km離れた人口わずか3,000人の小さな島です。
蒸溜所はアイラ島の南部に位置しており、近くにはラフロイグや、ラガヴーリンなどの人気の蒸溜所があります。
アードベッグ蒸溜所の歴史は古く、1815年設立と200年にも渡る長い歴史があるそうです。
しかしその歴史は決して順風満帆なものではなく、幾度となく経営難に直面し、閉鎖の危機を迎えています。
そんなアードベッグ蒸溜所ですが、1997年のグレンモーレンジィ社による買収により奇跡的な復活を遂げることができました。
復活劇の裏側にはアードベギャン達による情熱と奔走があったと言われています。
アードベッグの特徴
アードベッグは世界で最もピーティーでスモーキーなシングルモルトと謳われ、スモーキーでありながらもフルーティーで繊細な甘さが絡み合う複雑さは「ピーティーパラドックス(the peaty paradox)」と呼ばれ親しまれています。
そんなアードベッグですが、どれくらいスモーキーなのでしょうか。
ピートの強さを表すフェノール値(単位:ppm)という数値があるのですが、それによるとアードベッグは55ppmという高い数値を示しています。
フェノール値は数値が高いほどスモーキーなウイスキーだと言えます。
他にもピートが強いと言われているボウモアのフェノール値は約25ppm、ラフロイグは約45ppmです。
比較してみるとアードベッグのスモーキーさはかなり強いことがわかります。
確かにスモーキーではあるのですが、前述したとおりフルーティーな甘さもあるため香り高く楽しむことができます。
このように個性が強いため初心者向けとは言いづらい銘柄ではありますが、慣れてきたら是非とも試してみたいウイスキーです。
公式にテイスティングノートが出ていますので参考にしてください。
色合い 淡いゴールド色 香り 爽やかで海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒーの香りに、柑橘系の果実の香りが加わる。 チョコレートとタフィーの甘さ、シナモンスパイス、薬品のようなフェノールの香りが魅力的に入り混じっている。 味わい 口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。 フィニッシュはドライ。タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、深みのあるピート香が口一杯に広がる。 余韻 余韻は長く豊かでスモーキー。砕いたピートや麦芽の甘みが残る。
アードベッグの飲み方
アードベッグの個性をしっかり堪能するのであればストレートがおすすめです。
強烈なスモーク香とフルーティな甘い味わいをじっくりと楽しむことができます。チェイサーは準備しておきましょう。
まだ慣れていない&少し変化を楽しみたいのであればロックも良いです。
ロックにしても香りは健在です。氷で冷やされたアードベッグの口当たりを堪能してみてください。
晩酌で楽しみたいのであればハイボール。
アードベッグにハイボールはもったいないという意見もありますが、スモーキーな香りはしっかり残っているので充分楽しめます。
夏場はハイボールでスッキリとした飲みごたえを楽しみましょう。
まとめ
アイラモルトの中でも一際個性の強いアードベッグ。
毎日飲むのも良し、ガツッと楽しみたい時に飲むのも良しで常にストックしておきたい銘柄です。
アードベッグが気になった方は、ぜひご賞味されてみてください。